イタリアワイン土着品種研究会Vol.32~VERDECAの品種分析とアッビナメント~

ヴェルデカの果房は中程度の大きさで三角錐形。果粒の大きさは中程度でやや楕円形、また果皮は中程度の厚さで、やや白色がかった緑色をしている。

 

今回は主にプーリア州のアルベロベッロ、ロコロトンド、マルティーナ・フランカなどの観光地でも有名なイトリア渓谷地帯にて栽培されている土着品種『ヴェルデカ』の品種分析とアッビナメント解説させていただきます。

 

 

 

◆品種分析

 

外観

濃淡はおおよそ中程度、濃いめのものがいつくかあったが果実がより熟した印象になっていた。グリーンがかったイエロー色の色調である。

 

香り

ニュートラルな印象で、果実の成熟度により印象が大きく変わった。レモンやグレープフルーツ、青りんごの香りを基調とし、成熟度の高いものは、メロン、桃、アプリコット、パイナップルなどが感じられ、香りも強くなる。またフローラルな要素もあり、アカシアやオレンジの花、またハーブや草のようなグリーンノートもあった。ペトロール(石油系)の香りも特徴的だった。

 

味わい

果実味は繊細なものから充実したものまで幅広かったが、しっかりとした酸と塩味を伴ったミネラル感の骨格があるので、果実がよく熟しボディに丸みがでてもバランスがとれていた。オイリーでなめらかなタッチ、余韻にはほろ苦みがある。基本的に柑橘系の風味であるが、日照の豊かさを感じる温かみのある味わいだった。

 

 

 

◆アッビナメントのポイントは?

 

柑橘のトーン、塩味を含むミネラル感のあるシンプルな味わいは、魚介料理を呼ぶ。ムール貝やアサリ、はまぐりなどの二枚貝の料理には、ワインの酸とミネラル感が、加熱された貝類の凝縮した旨味を引き立て、後味をさっぱりとさせてくれるだろうし、より熟した厚みのある果実味があるタイプには、エビやイカ、ホタテなどの素材を使ったシンプルな料理が良いだろう。また、じゃがいもや玉ねぎ、トマトなどの野菜を使った素朴な料理にも寄り添ってくれそうだ。

 

●生産者おススメ料理は?

魚介のフリット・グリル/トマトソースのパスタ/オレッキエッテ・コン・チーメ・ディ・ラーパ/お米のサラダ/チーズ入りオムレツなど。

 

 

イタリアワインの土着品種とは?

土着品種とは、一般的に、その土地で生まれ育った固有の遺伝子型をもつ品種のことを指します。イタリアの土着品種2,000種を超えるとも言われています。南北に長いイタリアの国土、海と山に囲まれた地形、多様な気候、全20州の国全土でワインが造られているという唯一無二の環境がその土着品種が生まれ、また、それぞれの地域がもつ複雑な長い歴史と独自の文化がマイナーで作付けの少ない土着品種を守り抜いてきました。それゆえ、イタリアワインは複雑でつかみどころがありません。しかしその「多様性」こそがイタリアワインの魅力となっています。

 

 

 

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