イタリアワイン土着品種研究会Vol.34~GRECHETTOの歴史 ~

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グレケットは、主にウンブリア州を中心とした中部イタリアで栽培されている土着の白ブドウ品種である。中世には、特徴の異なる様々なブドウ品種とともに植樹され、当時東地中海で造られていたようなワインが生産されていた。名前の通り、ギリシャ人に植民地化されていた歴史的背景をもつ南イタリアから伝わったブドウとされる。※1

 

ウンブリア州に分布するグレケットの生態に関しては、19世紀から20世紀にかけて多くのブドウ品種学の研究対象の一つとされた。1970年にグレケットはイタリア全国ブドウ品種登録書に登録されるが、1975年より始まったペルージャ大学のl’istituto di Coltivazioni Arboree※2 の長期にわたる綿密な研究により、グレケットを“グレケット・ディ・オルヴィエート”(クローンG109)、及び“グレケット・ディ・トーディ”(クローンG5)の2つのクローンと識別するに至った。

 

グレケット・ディ・オルヴィエートは“グレケット”、グレケット・ディ・トーディは“グレケット・ジェンティーレ”と登録されることとなったが、更なるDNAの解析によりグレケット・ジェンティーレは、エミリア=ロマーニャ州で知られる“ピニョレット”と同一の品種であることも判明している。

 

グレケットは、主にオルヴィエート近郊やテルニ県、ペルージャ県の西、ラツィオ州の近くで栽培がされているが、グレケット・ジェンティーレの栽培範囲はより狭く、主にペルージャ県内とされる。

 

 

※1 グレコ、グレケットなどグレーチャ(ギリシャ)に由来する品種名

※2 植物栽培に関する専門機関

 

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