イタリアワイン土着品種研究会Vol.34~GRECHETTOの品種分析とアッビナメント~

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今回はウンブリア州を中心にテルニ県に隣接するラツィオ州のヴィテルボ県や、ペルージャ県に隣接するトスカーナ州やマルケ州の県に至るまで、中部イタリアに広く分布している 。土着品種『グレケット』の品種分析とアッビナメント解説させていただきます。

 

 

◆品種分析

 

外観

オレンジワインを除き、中程度からやや濃いイエロー色を基本とする。若いヴィンテージのものが多く、おおよそグリーンがかっている。粘性は中程度からやや高め。

 

香り

香り豊かで、ライム、レモンなどの柑橘類、リンゴ(青リンゴ~黄リンゴ)、白い花(アカシア、スイカズラなど)の香りが基本となる。カモミール、レモンバーム、ういきょうなどのハーブ、そしてミネラルの香りがある。

 

味わい

酸が高めでミネラル感がある。アルコールは中程度のものから強いものまでさまざまで、ボディもミディアムボディからフルボディのものまでさまざま。後半には、通常の白ワインでもややタンニンのようなほろ苦味があるものも少なくなく、適度な骨格がありおおよそ均整のとれた味わいであった。柑橘と白い花、フレッシュアーモンドのようなフレーバーがある。

 

 

 

◆アッビナメントのポイントは?

 

ウンブリアの郷土料理でイメージすると、スペルト小麦のスープ、玉ねぎのスープ、ノルチャの黒トリュフを使用したパスタ料理やフリッタータ、パセリ・レモン風味のマスのソテー、サルシッチャの白ブドウ風味など、グレケットがあれば十分楽しめるだろう。
野菜、きのこ、豆などを使用した料理、魚料理はもちろん、ワインのストラクチャーがしっかりしていることから白身肉料理やチーズもおすすめ。鶏、ウサギ、豚肉料理の旨味をワインの酸とミネラル感が受け止め、柑橘の風味、白い花の香りをプラスし、余韻を爽やかにしてくれるだろう。ブドウの収穫時期を遅くするなどしてワインにまろやかさがあるものは、やや熟成したチーズとも楽しめる。

 

●生産者おススメ料理は?

Rollata di Coniglio(ウサギ肉のロッラータ)/Vitello Tonnato(ヴィテッロ・トンナート)
その他、魚介フリット/バーニャ・カウダ/フレッシュ~中期熟成したチーズなど。

 

 

イタリアワインの土着品種とは?

土着品種とは、一般的に、その土地で生まれ育った固有の遺伝子型をもつ品種のことを指します。イタリアの土着品種2,000種を超えるとも言われています。南北に長いイタリアの国土、海と山に囲まれた地形、多様な気候、全20州の国全土でワインが造られているという唯一無二の環境がその土着品種が生まれ、また、それぞれの地域がもつ複雑な長い歴史と独自の文化がマイナーで作付けの少ない土着品種を守り抜いてきました。それゆえ、イタリアワインは複雑でつかみどころがありません。しかしその「多様性」こそがイタリアワインの魅力となっています。

 

 

 

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