イタリアワイン土着品種研究会Vol.38~TREBBIANO DI LUGANAの品種分析とアッビナメント~

 

今回は、古代名トゥルビアーナとも呼ばれ、ロンバルディア州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州、ヴェネト州の境に位置するガルダ湖の南の地域で何世紀にもわたり栽培されている土着の品種『トレッビアーノ・ディ・ルガーナ』の品種分析とアッビナメント解説させていただきます。

 

 

◆品種分析

 

外観

グリーンがかった淡い~中程度のレモンイエロー(麦わら)色。遅摘みにしたものなど、一部に濃いものも見られた。粘性は中程度からやや高め。

 

香り

柑橘類(レモン、グレープフルーツ、ピンクグレープフルーツ、マンダリンオレンジなど)、リンゴ(青リンゴ~黄リンゴ)、白い花、ハーブ、生アーモンド、ミネラルが代表的な香り。果実のトーンはブドウの成熟度のレベルにより変化する。樽の使用により甘いスパイスの香りが表れたり、熟成によりはちみつや干し草の香りが発達するようだ。

 

味わい

フレッシュでベーシックなタイプは、グレープフルーツのような果実味を持ち、高い酸、中程度のアルコール、しっかりしたミネラル感のあるキリッと引き締まった印象の爽やかな味わいとなっている。また、よりブドウの成熟度が高いタイプは、果実味はマンダリンオレンジに変化し、酸はボリュームを落とすことなくきめ細かく溶け込み、全体的に上品にまとまっている。ミネラル感はさらに厚みを増すようだ。遅摘みのやや残糖を感じるタイプもしっかりした酸がボディを支えるので、端正で上品な印象を受けた。

 

 

 

◆アッビナメントのポイントは?

 

ルガーナは夏のバカンスでガルダ湖を訪れる観光客に人気のワインだ。ガルダ湖の魚で「コレゴーネ」や「ラヴァレッロ」と呼ばれる白身魚があるが、シンプルにグリルにしてオリーブイル、イタリアンパセリ、レモンを添えれば、フレッシュですっきりした味わいのルガーナと最高の友となる。他にも、ウナギやマスなどの魚と合わせられる。

 

また爽やかなルガーナはアペリティフとしても良い。地元のハムやサラミ、チーズと十分に楽しめる。

 

ルガーナの特徴のひとつとして、豊かなミネラル感が挙げられる。このミネラル感はさまざまな魚介類とのペアリングを可能にする。白身魚やエビ、タコ、イカ、ホタテなど、生で、または焼いてオリーブオイルとレモンでいただいたり、和食の代表格である寿司や天ぷらなどとも良い。鶏やうさぎ、仔牛などの白身肉も相性の良い食材として挙げられる。

 

ルガーナはスプマンテ、ノーマルのフレッシュタイプ、しっかりした酒質で1年以上熟成させたスーペリオーレ、少なくとも2年熟成させたリゼルヴァ、遅摘みにし凝縮度を高めたヴェンデンミア・タルディーヴァとさまざまなタイプがあり、それらの個性を生かせば食前酒からメインディッシュ、デザートまでフルコースに対応できる守備範囲の広い白ワインだ。

 

●生産者おススメ料理は?

Antipasti di mare(魚介の前菜)/Spiedini di Maiale(豚肉の串焼き)
その他、魚介、野菜のグリル/サラミなど。

 

 

イタリアワインの土着品種とは?

土着品種とは、一般的に、その土地で生まれ育った固有の遺伝子型をもつ品種のことを指します。イタリアの土着品種2,000種を超えるとも言われています。南北に長いイタリアの国土、海と山に囲まれた地形、多様な気候、全20州の国全土でワインが造られているという唯一無二の環境がその土着品種が生まれ、また、それぞれの地域がもつ複雑な長い歴史と独自の文化がマイナーで作付けの少ない土着品種を守り抜いてきました。それゆえ、イタリアワインは複雑でつかみどころがありません。しかしその「多様性」こそがイタリアワインの魅力となっています。

 

 

 

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